■日時 2023年7月28日(金)~30日(日)
■道程 折立→黒部五郎→三俣蓮華→鷲羽岳→三俣山荘→雲ノ平→折立
信州トレマンのサイトで紹介されていたコースで北アルプスデビューをしようと決めた。危険個所が少なくて距離を稼げるルート。金曜日に有休を頂いたものの夜の天候が悪いようで、折立には入ったものの雨が過ぎるのを待って駐車場で一泊。深夜0時に登山を始めた。



太郎平小屋の屋根が見えた頃から徐々に空が明るくなりはじめ、徐々に青みが薄くなる様子を楽しみながら綺麗な木段の道を上がった。小屋に着いて、まずは水を頂く。これまで乗鞍や劔岳の登頂は経験していたけれどそれはあくまでゴールは山頂であって、遠くに見える山々を繋ぐ北アルプスの(2,000mを越える高さでは多分最長の)稜線を意識したしたのはこれが初めてで、流石に広い。遠くまで見渡せる感じ。それらが稜線で繋がっている事実。そこは白山連峰とは違うなと感じだ。





まだ日光が強くない心地よい空気の中、北俣岳を経て黒部五郎岳を目指す。黒部のカールに降りて黒部小屋。そこからの上りは言うほどきつくはなかったけど、三俣蓮華岳は結構遠く感じた。三俣山荘を素通りし、鷲羽岳のザレ道を上る途中で雷鳴が聞こえ始めた。三俣山荘で「14時から雨だ」と話している声は聞こえていて、足元の不安さと併せて結構ビビりながらそれでも無理矢理山頂に立つ。黒部源流を挟んで薬師岳の方向には大きな雲がかかり、雷の音はひっきりなしに聞こえる。「雷の音が聞こえる範囲はいつ落ちてもおかしくはない」。そう思っていたから、急いで三俣山荘に引き返す。鷲羽を折り切ったあたりで変な鳥の鳴き声がして、よくよく見たらライチョウがいた。しかも3,4匹の子どももつれて。力いっぱい草を引っ張って食べようとするヒナの姿はとても可愛くてずっと見ていたかったけど、別の人が前に陣取ってしまったためちょっとやりづらい。



初日に雲ノ平まで行ってしまおうと思っていたけど、天気が怖くて結局三俣山荘のテン場をお借りすることにした。出発が早かったこともあり、ツェルトを張って即就寝。スティックタイプの甘いコーヒーがとてもおいしかった。結局この日、三俣には雨も雷も降らなかった。北アルプスの午後は荒天が当たり前。聞いてはいたけど、慣れるまでは大変そうだ。


翌朝早々、まだうすぼんやりとしか周囲が見えない中ツエルトをしまった。鷲羽には日の出を狙うアタッカーのヘッデンが列をなして輝いている。気持ち的には結構お腹いっぱい状態で、もう雲ノ平を突っ切って帰ることにした。雲ノ平は秘境と言われながらも、個人的には言うほどか?という感じ。ただ、こんな奥地に長い木道が敷かれているのはとてもすごくて、なんやかんやで人とも結構すれ違う。白山北部のような孤独感(それはそれで好きだけど)をイメージしていたので、実は北アルプスって結構優しいんじゃないかとも思ってしまった。
薬師沢への下りは滑りやすいとはいえ、全然コントロールできる範囲。下った先の薬師沢小屋の外観は本当に素敵だ。上り返しは普通。太郎平小屋に戻って、薬師岳は今度にするとして下山した。下界は暑かった。













