妙高高原から斑尾山登山口のある菅川に向かう途中に通る古海集落。よくよく見れば瓦を葺いた家が全く無い。弁柄っぽい赤を中心にターコイズやら緑やらカラフルなトタン屋根ばかりだ。その形も独創性豊かで左右非対称は当たり前。直角に折れ曲がったものや多角形型も珍しくない。2階にハシゴが乗っているのも豪雪地帯故だろう。トタンは軽くて丈夫。雪下ろしにも便利なのかもしれない。一気に普及したことに不思議はないが、逆に言えば昔の風景が想像しづらい。同じ田舎とはいえ築100年がざらに残る能登とは大きな違いだ。築年数でいえば新しい(少なくとも戦後だろう)家ばかりなのにも関わらず、破風に「水」と書かれた家がちらほら見られる。火災除けのまじないとして広がったものらしいが、多くは関西にあるというが、妙高はフォッサマグナ線を越えた関東側だ。不思議。

菅川に藁葺きの屋根が1つ残っていた。白川郷に見られるようなこの家が昔のスタイルだったのだろうか。稲作が入っていたのかどうかには疑問が残る。これだけ山に囲まれていれば鉱物資源もあるだろうに、何故瓦が普及しなかったのかも気になる。神社仏閣含めて全く瓦が無いというのは、よくよく考えればとても不思議なことのように感じる。




今年に入って2回目の信越トレイル。今回の計画は1泊2日だ。菅川登山口から大明神岳を経て斑尾山。トレイルを忠実に辿って桂池に着いたのは17時半ごろで、今回も貸切だ。ツェルトを設営し晩御飯を食べて、1時間でシュラフに潜り込んだ。いつ寝れたのかはっきりしないけど、3時過ぎに行動を再開した。コースタイムの0.6掛けで計算されたスケジュール通りに旅は進み、14時過ぎに天水山ゴール。森宮野原駅までは2時間で下った。トレイル区間よりも河岸段丘の田園が広がるコンクリ急傾斜のほうがきつい(直射日光込み)。16時54分発の電車に乗り込めば3時間で自宅最寄り駅に到着だ。結果的に2日のお休みを腹いっぱい満喫できたものの、ちょっと予定が狂うと大変なことになりそうだ。




帰りの車窓から濤々と流れる信濃川を眺めていた。日本一の大河とそれが生み出した河岸段丘。電車は民家のすぐ横をゆっくりと走っていて、その時間はいろんなことに思いを馳せるのにちょうどいい。鈍行電車の旅もやりたいなぁと思ってはいるのだが・・・。

