石灰石はサンゴ、石灰藻、コケ虫など炭酸塩の殻を持つ様々な生物の遺骸によって出来た堆積岩である。「付加体」の岩石が主な土台として出来ている日本列島には全国各地に石灰岩が分布しており、北海道から沖縄まで200以上の石灰石鉱山が稼動している。FTR100Kで訪れた秩父の武甲山、米原と関ケ原の中間辺りで見かけた近江鉱業なんかも石灰岩の採掘地らしい。

https://mtl-muse.com/mtl/aboutmtl/accre-prism/<大鹿村中央構造線博物館>


大鹿村中央構造線博物館の絵図から推測すると、中生代ジュラ紀の付加体を基盤とした地域に鉱山が多いような気がする。海洋性の堆積岩だから、我らが石川県(大陸地殻由来)に鉱山が無いのも頷ける。国内自給率100%を誇る石灰石の最大産地が大分県津久見市であり、九州一周の旅では2025年の大晦日に泊まる予定の地でもある。というか、津久見市を調べる中で石灰石がキーワードに上がってきたというのが正しいのだが、まぁ後先はもうどうでもいい。

同じく九州で栄えた鉱業に筑豊の炭田がある。石炭の主な起源は陸上植物の遺骸が腐りきらずに積み重なってできた泥炭で、筑豊炭田は古第三紀(6,500~2,000万年前)に形成されたものだという。阿蘇山然り、噴火しまくり桜島然り。九州がフォッサマグナ帯に負けず劣らず豊かな地理的特徴を有した地であることがようやく理解できるようになってきた。

全て閉山した炭鉱に対して石灰石の採掘は今だ行われてはいるもののその生産量はピークの半分近くにまで落ち込み、津久見市の駅周辺も昭和レトロな光景が広がっているようだ。石仏の町臼杵も然り、何処まで九州を満喫できるだろうか。1週間後が楽しみだ。

■参考資料
・石灰石鉱業協会<https://www.limestone.gr.jp/introduction/index.htm>
・大鹿村中央構造線博物館<https://mtl-muse.com/>
※大鹿村の博物館のサイトは事あるごとに参考にさせてもらっている。いつか絶対に行きたいスポットの一つだ。
・山川出版社<https://www.ninomiyashoten.co.jp/chiri_q_and_a/2018-002>
・謎の地質年表(『遠賀川 遠賀川のなりたち』から抜粋されたもののようだ)<https://www.qsr.mlit.go.jp/onga/contents/10_kasenkankyou/onga/sirabete/bunnka/nenpyou.htm#:~:text=%E5%9C%B0%E8%B3%AA%E5%8F%B2%E5%B9%B4%E8%A1%A8,%E3%81%9F%E3%81%A8%E8%A8%80%E3%82%8F%E3%82%8C%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8B%E3%80%82>

投稿者 DiSpa.